クウォータ管理コマンドの続きから
【おさらい】
quotaとは、ユーザごと、もしくはグループごとにディスクの容量の制限を設けることができる。ディスク容量の制限は、サイズもしくはiノード数で指定することができる。
quotaでは以下のパラメータを使って制限することができる。
●ユーザごとのハードリミット
1ユーザが利用できる最大のディスク容量がハードリミット。ハードリミットに達するとそれ以上書き込むことができなくなる。
●ユーザごとのソフトリミット
容量制限の警告を発するタイミングがソフトリミット。ソフトリミットに達するとユーザに対して警告が発せられるが、ファイルを書き込むことはできるが、ソフトリミットを一定期間超えたまま経過すると書き込みができなくなる。
●グループごとのハードリミット
グループごとにハードリミットを設定することが可能。グループに属するユーザが対象となる。
●グループごとのソフトリミット
グループごとのソフトリミット
●猶予期間
ソフトリミットを超えた場合、猶予期間に入る。猶予期間が経過すると、ソフトリミットがハードリミットとみなされ書き込みができなくなる。
→解消するにはソフトリミット以下までファイルを削除すること。デフォルトでは7日間
【クウォータの適用】
/etc/fstabファイルでマウントオプションの指定にusrquotaもしくはgrpquotaを追記する。…
ディスクの使用量とクウォータの状況を確認する。ユーザ名を指定しない場合はユーザ自身のクウォータ状況を表示する。
#quota [-u] [option] [username]
オプション
-u ユーザクウォータの状況を表示する(省略可)
-g グループクウォータの状況を表示する
-v 詳細な情報を表示する
ファイルシステムを調べてディスクの使用量を確認、DBfileのaquota.user、aquota.groupに記録する。
#quotacheck [option] [filesystemname]
オプション
-a /etc/fstabにしたがってクウォータをチェックする
-u ユーザ名 指定したユーザの情報のみ編集する
-g グループ名 指定したグループの情報のみ編集する
設定してあるクウォータを有効にする -aオプションを指定すると、/etc/fstabファイルでクウォータが設定されているすべてのファイルシステムに対してクウォータを有効にする。
#quotaon [option] [filesystemname]
オプション
-a /etc/fstabに従ってクウォータを有効にする
-u ユーザクウォータを有効にする
-g グループクウォータを有効にする
-v 詳細な情報を表示する
設定してあるクウォータを無効にする。
#quotaoff [option] [filesystemname]
オプション
-a /etc/fstabに従ってクウォータを無効にする
-u ユーザクウォータを無効にする
-g グループクウォータを無効にする
【ファイルの配置と検索】
/bin
基本的なコマンドが配置されている。cat、lsなど、一般ユーザでも実行可能
/sbin
システム管理に必須のコマンドが配置される。
/etc
システムやアプリケーションの設定情報、スクリプトファイルなどが配置
/dev
HDDやCDなどのデバイスファイルが配置
/lib
共有ライブラリやカーネルモジュールが配置。/bin、/sbinにあるコマンドが必要とするライブラリはここに配置される
/mnt
マウントポイントが配置
/opt
パッケージ管理の仕組みを使ってプログラムがインストールされるディレクトリ。ディストリビューションによっては配置されない。
/proc
カーネル内部の情報にアクセスするための仮想的なファイルシステム
/root
rootのホームディレクトリ。
/boot
起動に必要な設定やカーネルイメージが配置される。
/home
ユーザごとのホームディレクトリが置かれる
/tmp
一時ファイルが置かれる。すべてのユーザが読み書き可能
/var
ログファイルなど。
/var/cache
manコマンドで表示するために整形したデータなどの一時ファイル
/var/lock
アプリケーションが排他制御に使うためのロックファイルが配置
/var/log
ログファイルが書き出される
/var/run
システムの状態を示すファイルが配置
/var/spool
処理を待つバッファであるスプールが配置される。送信待ちのメールや印刷待ちのデータなど
/usr
コマンドやユーティリティなどが配置
指定したディレクトリ以下から、検索条件にマッチいするファイルやディレクトリを検索する。検索ディレクトリを省略した場合、カレントディレクトリ以下となる。
#find
オプション
-name ファイル名 ファイル名で検索する
-atime 日時 最終アクセス時刻で検索する
-mtime 日時 最終更新時刻で検索する
(例)
[root@localhost ~]# find /home/hogehoge *.txt
/home/hogehoge
/home/hogehoge/.bash_logout
/home/hogehoge/log.txt
/home/hogehoge/test3.txt
/home/hogehoge/.viminfo
/home/hogehoge/.bashrc
/home/hogehoge/test.txt
/home/hogehoge/.bash_history
/home/hogehoge/.mozilla
/home/hogehoge/.mozilla/extensions
/home/hogehoge/.mozilla/plugins
/home/hogehoge/text.txt
/home/hogehoge/.vim
/home/hogehoge/.vim/.netrwhist
/home/hogehoge/test
/home/hogehoge/.bash_profile
/home/hogehoge/target.txt
/home/hogehoge/test2.txt
/home/hogehoge/.gnome2
/home/hogehoge/result.txt
log.txt
[root@localhost ~]#
あらかじめさ癖されたDBに基づいて指定されたパターンにマッチするファイルを検索する → findよりも高速
#locate 検索パターン
[root@localhost ~]# locate "*.txt"
locateコマンドで利用するDBを更新する
#updatedb
オプション
-e パス DBに取り込まないパスを指定する
コマンドを探し出して絶対パスを表示
#which コマンド名
(例)
[root@localhost ~]# which ifconfig
/sbin/ifconfig
/sbinの下だからrootユーザじゃないと実行できないことがわかる。
コマンドのバイナリファイル、ソースコード、マニュアルファイルが置かれている場所を検索する
#whereis
コマンドが通常の実行ファイルなのか、シェルの組み込みかコマンドなのか、エイリアスなのか、といった情報を表示する
#type
ここで約一時間。これから過去問回します。とりあえず一回目五割とれたらよしとします。