【ハードディスクのレイアウト設計】
Linuxをインストールするためには少なくとも次の二つのパーティションが必要となる。
・ルートパーティション
・スワップ領域
→実際には更に再分割することが一般的(障害時の負荷分散のため)
#/home
一般ユーザがそれぞれ利用するファイルが格納される。
#/var
各種ログファイルなどが格納される。
ログファイルは大量に発生することが予想されるためルートファイルとは別に/varパーティションを設けることでシステム全体に影響を与えることを阻止する。
#/usr
プログラムやライブラリ、ドキュメントが置かれる。基本的にログファイルのように自動的に生成されるファイルではないため容量が増えることは基本的にない。
#/boot
数100MB程度を割り当てた方がよい。
スワップ領域
スワップ領域とは仮想メモリとして利用される。これは物理メモリが不足した場合に、ディスクの一部を一時的にメモリの延長として扱う機能。スワップ領域のサイズの目安は物理メモリの1~2倍程度。
※物理メモリが十分な容量である場合は、スワップ領域も小さくして問題ない。
#/(ルート)
上記以外はルートファイルシステムとなる。できるだけ小さくした方が障害時の復旧が容易となる。
【ブートローダのインストール】
ハードディスクなどのストレージからOSを読み込んで起動するプログラム
#grub-install [フォルダ]
GRUBをインストールする。
grub-install -v -vオプションを加えると詳細なバージョンの確認ができる。
grubの設定ファイル
/boot/grub/menu.lst(あるいは/boot/grub/grub.conf)
【共有ライブラリ管理】
#ldd
実行ファイルが必要としている共有ライブラリを調べることができる。
例えばlsコマンドが必要がする共有ライブラリは以下のようになる。
[root@localhost ~]# ldd /bin/ls
linux-gate.so.1 => (0x007c6000)
libselinux.so.1 => /lib/libselinux.so.1 (0x00d6d000)
librt.so.1 => /lib/librt.so.1 (0x00d62000)
libcap.so.2 => /lib/libcap.so.2 (0x00df7000)
libacl.so.1 => /lib/libacl.so.1 (0x00a55000)
libc.so.6 => /lib/libc.so.6 (0x00b7a000)
libdl.so.2 => /lib/libdl.so.2 (0x00d12000)
/lib/ld-linux.so.2 (0x00b58000)
libpthread.so.0 => /lib/libpthread.so.0 (0x00d19000)
libattr.so.1 => /lib/libattr.so.1 (0x00b39000)
【Debianパッケージの管理】
DebianやUbuntuなどのパッケージ管理方式 → Debian形式(deb形式)
#dpkg
Debian形式のパッケージを扱う
※オプションは端折ります。
#apt-get
依存関係を調整しながらパッケージのインストールなどを行う
インターネット経由で最新パッケージの入手からインストールと依存関係の解決ができる。
※オプションは端折ります。
apt-getコマンドでパッケージ管理を始めるには以下のファイルにパッケージを管理しているサイトのURLを記述する
/etc/apt/souce.list
#apt-cache
パッケージ情報を紹介・検索することのできるコマンド
#aptitude
apt-getコマンドより高度な機能を持ったコマンド